以前も言及したことがありますが、イタリアに来た当初驚いたことがあります。
それはみんなが英語を話すこと。
イタリアに来たらイタリア語で話すものだと思っていました。
しかしイタリア語の語学学校でも生徒同士が話す時は英語。先生への質問も英語。
スーパーやお店で買い物する時も、イタリア人から英語で話しかけられます。
イタリアは観光の国というのもあって英語が浸透しています。
そして当然のようにみんな英語ができます。イタリア人、欧米の人のみならず、中国人、韓国人も。
一方日本からイタリアに来ている留学生は話せない人が多いと思いました。
ここでいう「英語を話せる」というのは、中学英語程度ではなく、「ネイティブと同じテンポで滞りなく会話ができる」ということです。
私はイタリア語の語学学校でイタリア語を勉強しているのに、結局実生活ではいつも英語で話さなくてはならず、ものすごくストレスに感じていました。
そしてある時期から私は英語が嫌いになり、英語を話さないようにしました。
そのおかげで、イタリア語はかなり上達したと思います。
しかし今になって思うのです。
イタリア語がペラペラに話せるようになったところで何になる??
今後イタリアで働きたいとか、永住したいとか、イタリア人と結婚するのが夢だという人は、イタリア語をやるべきだと思います。
しかし私のように、留学が終われば日本で暮らしていく人にとってイタリア語は役に立ちません。就職に有利にもなりません。
外国語を学ぶならやっぱり英語。
イタリア語が話せるメリットって、イタリア人とコミュニケーションが取れることしかない。
でも英語ができれば、イタリア人だけでなく全世界の人とコミュニケーションが取れる。
就職に有利になる可能性もある。
日本にいる日本人が、「英語できません」と言っても基本的に困ることはないし、できなくて当然だと思います。
しかし、外国で「英語できない」というと、バカにされますよ。
「どうして世界一簡単な言語である英語ができないんだ?」
外国人はこう思います。
彼らにとって英語とは、普通に生きて普通の教育を受けていれば、話せて当然のもの。
故に「英語が話せない=ちゃんと学校に通っていなかった無教養な人間」と判断されることもあります。
中学高校6年間英語を勉強したけどそれでも話せない。日本の英語教育が悪い!
これは事実ですが理解はされません。
「6年間もやって話せない?こいつ余程頭悪いんだな」と思われます。
私は日本で生きていくし、海外に行くこともないから英語は必要ない。
そう思っている日本人は多いと思います。
しかし2020年には東京でオリンピックが開催されます。
人々が足早に過ぎて行く東京の街で、外国人が「Excuse me」と声をかけた時、一体何パーセントの日本人が立ち止まって話を聞いてあげるでしょうか。
そしてどれ位の人が、難なく英語で電車の乗り換えや道の案内をすることができるでしょうか。
オモテナシとか言ってるけど、実際日本行ってみたら英語話せない不親切なやつばかりだったよ。笑っちゃうぜ。
こんな風に日本が世界中からバカにされないことを願います。
やっぱりやらなきゃいけないのは英語。
英語が地球語なんだと思います。
これが私がイタリアに来てはっきり思い知らされた事です。
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